ドイツという国について思ったこと

ベルリンは歴史の負の遺産の保存にも熱心でありながら、新しいものを生み出すエネルギーに満ちています。

戦争中のユダヤ人に対しての行いを考えると当然という考え方も有りますが、日本では終戦や原爆について意識させられることは有りますが、日本が行ったことを反省する象徴的なものが有るでしょうか?

日本人がバブル絶好調のころにベルリンの壁が崩壊しました。
日本と同じ敗戦国として、第二次世界大戦を終えているドイツが、その後も大きな苦難を抱えていたと言うことをドイツにきて再認識しています。

この25年は日本にとっては、ひたすら後退の25年でしたが、ドイツはトルコ人の移民問題、経済の停滞、東ドイツと西ドイツの統合と非常に苦難の道であったのでしょうが、今一つの形を作ろうとしています。

極めて個人的な見解ですが、日本はバブル崩壊直後に就職した自分にとって、この23年はひたすら後ろ向きだったように感じます。
失われた何年とか未だにいっているわけですから。

これには、国が全てを場当たり的に物事を進めていき、物事を深く考えるのが面倒な多くの国民がマスコミに翻弄されながら、目先だけの政治をさせているからでしょう。

3日位では何もわかりませんが、ベルリンのまちを見て思ったことは、過去に起こったこと、現在起こっていることの評価をしっかり議論して行い、その上でどのような方向に進んでいくかを決めて、苦労をしながら未来に希望を持つことが必要でないかということです。

ドイツも原発ゼロに向かいエネルギー政策を行っていますが、電気代問題やウクライナ問題など課題も山積みです。
しかし、ベルリンの街中に新しいものを生み出すエネルギーを感じるというのは、なにかその源泉があるのだと思います。

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第二次世界大戦で破壊された教会

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シナゴーグ

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シュプレー川