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移民と日本人の多文化との交流能力

 

最近、曽野綾子さんが産経新聞のコラムに、移民を受け入れることは必要だが、「居住地域は別々にしたほうが良い」と言って一部の人たちの間で批判され、話題になっています。

 

移民は必要だが多くの人に受け入れられないだろうから、住む所が別なら受け居られるのではないか、という折衷案的に言ったとも取れるし、産経新聞と言うことから、移民に反対な一定以上の年齢に支持がある曽野綾子さんに、誰かが言わせたという考え方もあると思います。

 

これを読んで、批判的な感情もありましたが、日本人の綺麗好きでナイーブな性格や、賃貸住宅の防音性の無さと日本人同士でもトラブルがあることを考えると、自主的と言う前提ですが、望む人がまとまって住めることは良いのではないかと思ってしまいます。

実際、江戸川区にインドから来た人が集まったりしている現状から、強制で無ければ、まとめて住めるところを用意するのは先方のニーズにもあっているかも知れません。

ただし、南アフリカアパルトヘイトを引き合いに出したのは失敗ですし、新聞社も何故そのまま掲載したのだろうということは疑問に残ります。

 

個人的には移民には賛成です。

ここ数年、介護をしている人との接点を持つ機会が多くあり、介護する家族がいたとしてもかなり精神的にきつい作業だということを目の当たりにして、税収減、若年人口の減少、共稼ぎの増加、定年の高年齢化など、介護される側が急増するのに、介護の手が減ってそれを支える税収も減ってくると深刻な事態になると考えるようになったからです。

 

しかし、日本人が今後国際社会で先進国として進むうえで気になるのが、海外との人の交流の少なさです。

先日、スリランカに行って山に登ったに話を書きましたが、その時に気になったのが、登り下りの間で自分の前後を歩いていた人のカップルの人種の違いです。

韓国人と西洋人、中国人と西洋人、アジア人と西洋人、西洋人とアフリカ系など、たまたまかも知れませんが、10組近くそのような人を見かけました。

 

2012年のアメリカ留学の国別の数字を見ると

中国23.5万人、インド9.6万人、韓国7万人、サウジアラビア4.4万人、カナダ2.7万人、

台湾2.1万人、日本1.9万人、ベトナム1.6万人となっており、人口比で考えると、

韓国や台湾より少ないことは深刻でしょう。

若い人の海外旅行も減っているようです。

 

自分自身、海外旅行は好きでも日本人だけで暮らす方が良いと思っていますが、

エネルギーと食糧の輸入で外貨を稼がなくてはならず、国内の大企業も人口が減る国内より海外を重視している会社が多い現状を考えると、移民を受け入れなくても外国人との交流は避けて通れません。

このような中で、お近くの中国・韓国は海外に出て働いたり、結婚したりして、どんどん世界と交じり合っています。

 

ここで、世の中に溢れるグローバル化を主張する気はありませんが、一番私が不思議なのが、海外旅行もそうですが、インターネットで色々な情報が入手できるこの時代に、他の国との比較をせずに日本が良いと思っている人が多く感じることです。

 

おそらく、皆さんは10万円の物を買うにもかなり比較色々な種類を比較して買うと思いますが、日本の政治や国家運営がこれで良いのかどうかという問題で、海外を知ろうとして比較して考えることはあまりしません。

 

最近は、今の日本の状況は政治が悪いのではなく、NHKで悲観的な番組をあれだけ流しても危機感を持たずに、物事を深く考えない有権者たちのせいなのではないかと思うようになっています。